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出演 神田香織(講談「チェルノブイリの祈り」)

    ジンタらムータ(チンドンキャラバン「平和に生きる権利」ほか)

 

対談 神田香織×木田節子(福島原発事故避難者)

 

オルタナミーティングvol.9  2016.04.26(tue)阿佐ヶ谷ロフトA

リポート 高見沢 重公さん

4月26日 オルタナミーティングVol9が阿佐ヶ谷ロフトでAで開催されました。 出演は毎度おなじみになったチンドンバンドのジンタらムータ、講談師の神田香織さん、そしてスペシャルゲストとして福島第二原発のある富岡町から水戸市に避難している原発避難者の木田節子さんです。 今回は東京新聞と朝日新聞に記事として紹介されたこともあり、会場はほぼ満員で開演前から熱気にあふれていました。 まずは、クラリネットとギターとチンドン太鼓+チューバという編成のジンタらムータの演奏。 にぎにぎしいチンドン太鼓とちょっと哀愁のあるクラリネットの音が味を出します。福島県浜通りの民謡「相馬盆歌」から「平和に生きる権利」、その他各国のメロディてんこ盛り、どんな歌でも料理して聞かせてくれる感じです。 そしてこの日のメインベントは、神田香織さんの講談「チェルノブイリの祈り」です。未曾有のチェルノブイリの事故から30年経ちましたが、放射能はいまだに漏れ続け、広範囲の地域が住めなくなっていますが、この記憶を風化させてはいけません。神田さんは、チェルノブイリの原子炉爆発事故の何の知識も与えられずに出動した、一消防士とその妻の、事故当日からその後に至るまでを語ります。ニュースのような通り一遍の情報ではなく、生身の二人の人間のなまなましい事実を講談師が魂を込めて語る講談は聞いている人たちの魂を揺さぶります。改めてこのような事故を起こしてはならない、事故が起きれば広範囲にそして未来に、さらにはずっと先の世代まで悪影響を及ぼす原発はなくさねばならないという気持ちを強くしました。 このようなエンターテイメントと社会活動の融合、社会派エンターテイメント活動がもっと多くの人たちに触れる機会が広がることを 願わずにはいられないイベントでした。

感想を頂きました

坂井えつ子さん(小金井市議)

神田香織さんの講談は、臨場感たっぷりに事故の悲惨さに向きあう女性を伝えてくれた。ジンタらムータは、魂が震える演奏だった。木田節子さんのお話からは、いま現実に起きていること、報道には乗らない事実を知った。  仕事をして、家族や友人などとおしゃべりをして。。この何気ない日常こそ最高に幸せなんだ。ということを多くの人が忘れてしまっているんだと思う。  皆に聞いて欲しい。参加して欲しい。そんなイベントでした。予定パツパツで詰め込んだけれど、参加できてとても良かったです。

木田節子さん(対談出演者)

オルタナミーティングにお招きいただきまして、ありがとうございました。神田香織さんは私の嫁ぎ先のいわき市出身、みわぞうさんのおかあさんは私と同じ岩 手県釜石市出身とのことでした。偶然とは思えないご縁を感じました。 当日の来場者には、国会前やデモで知り合った方々もあり懐かしかったです。主催者側のご配慮で私と同じ町から都内に避難している方や「福島の姿」の写真を 撮り続けている写真家の方のお招きもいただき、感謝申し上げます。 フクシマについては、だんだんと言いにくい世の中になっている空気を感じますが、みなさんそれぞれに自分のできることや専門分野で抵抗し続けています。私 は喋ること以外は何の取り柄もありませんが、そんな私に神田さんは「今は言いにくいことでも、何年、何十年先には大事な証言だったと理解されるはず。私た ちには伝える義務があるのだから、くじけないで!」と、力強い言葉をかけてくれました。 「広島や長崎、水俣やチェルノブイリでも言いにくいことを言い続けた人がたくさんあった。今度は私たちの番なのよ!」という意味だったのだと解釈しまし た。出会いに感謝の一日でした。

川野たかあきさん(杉並区議)

神田さんの講談。30年前の、遠く離れたチェルノブイリの話なのに、こんなに身につまされるのは、やっぱりフクシマがあったからだろうとは思います。当然 ながらフクシマのことも同様に伝えていかなければならないことのはずですが、「復興」、「風評被害」といった言葉のもとにフクシマを語ることが年々難しく なってきてます。 私が毎年参加している杉並での保養プロジェクトでも、現地の親御さんからは、「保養に参加しづらい空気が年々強くなっている」と聞きます。神田さんにはぜ ひこれからも、「福島の祈り」も合わせてドンドン拡散していただきたいのとともに、自らもあらためて、同じ覚悟でこれからも発信していかなければならな い、と決意を新たにした一夜でした

伊東亜子さん(大田区)

神田香織さんの舞台初めてでしたが気迫みなぎる素晴らしいステージ!すっかりファンになりました。大場さんのプロデュース力はますます磨きがかかりますね!

オルタナミーティングvol.7  2015.11.28(sat)阿佐ヶ谷ロフトA

出演: 遠藤ミチロウ(ex STALIN)  Panta(from 頭脳警察)

リポート Hiromi Hachikyu

遠藤ミチロウ PANTA 2マンとゆう事で年齢層高めの来場者で埋まる会場でライブは始まった。始めにミチロウさん 初めて聴く「オデッセイ」福島弁バージョンにいきなり引き込まれる。DVDで何度も観ているが、やはりライブは圧巻。 休憩を挟みPANTAさん 。透明感のある声は変わらず。私は代表曲を聴いた程度の知識だが、素晴らしかった。そしてPANTA さんがミチロウさんを招いて二人の出会いの話 〜ミチロウさんが山形大学在学中に頭脳警察を学祭によんだのだとか、カバーアルバムに参加した時の話をされた後、それぞれの名曲である「Just Like A BOY 」「さようなら世界夫人よ 」の2曲をセッションする頃には、外の寒さとは打って変わり会場は熱い熱気に包まれていた。

感想を頂きました

秋山キイチさん

中学のときパンタを聴きはじめ、クラスの前の席の恵子ちゃんの姉貴がパンタファンで恵子ちゃんはスターリンが好 き、でたしかLPを借りたのが最初。なんだか凄まじいロックがあるもんだと思ってからはや三十何年… ミチロウさんのギターを掻き鳴らす「負け犬」はあの時の衝撃と一緒でした。政治家どもが歌い資本家どもが笑うのはあのときも今も変わらず、なのだけれどい まミチロウさんは負け犬をどんな気持ちで叫ぶのだろうか…と思って聴いていた。パンタさん、裸にされた街のMCで、歌っていうのはオレの口からマイクを通 じてスピーカーから鳴って、あなたに届いたときはもうオレのものではなくなっている。裸にされた街をいろんな感じかたするひとがいて、歌ってそういうも の… だと思った。だからこそ個に発し個に帰結するのでなくて、あなたの心をゆさぶるのだ。もしかするとあなたが気づいていないものを、歌が気づかせるのかもし れない。 音楽が力をもつとしたら、それを発する個に帰結せず、拡散して光のように飛び散って、意図しないところでひとの心をゆさぶる。誰の作った歌かわからないま で拡散するのが、それが歌のちからなんじゃないかと思いました。

田中絵美子さん

日本のロック界、パンク界のレジェンド、頭脳警察のパンタさんとSTALINのミチロウさんによるツーマンライブ!この奇跡のような場面を直接見ることが できて、感激です。60歳を超えてもなお、生々しい怒りや悲しみを抱え、音楽を通してメッセージし続ける2人の情熱に触れて、胸が熱くなりました。 なかでも、パンタさんの「裸にされた街」や、ラストに2人でセッションしてくれた「さようなら世界夫人」には、目頭が熱くなってしまいました。長年CD で聴いてきた曲なだけに、初めてナマで聴けて、喜びが爆発(笑)です。 素晴らしいツーマンライブを実現していただき、ありがとうございます!

池和田一里さん

頭脳警察、PANTA、ザ・スターリン、遠藤ミチロウも私世代では、“伝説”。数々の逸話が、いい意味でも悪い意味でも楽曲よりも先に脳内を占領してしまう存在だ。 言葉を変えれば、未体験のジャパン・ロックそのもの。 その伝説の2人が舞台に立つとは・・・。それだけで特別な一夜。 披露された楽曲は、いずれも誕生した時系列は異なるが、そのボトムに流れる思いは同じであり、その思いは決して経年劣化することはない。 伝説を出会えた強烈な一日でした

オルタナミーティングvol.5 2015.3.26(Thur  阿佐ヶ谷ロフトA

ライブでKODAN! 3.11から4年 フクシマを忘れない

出演: 神田香織  李政美

思えば叶う!実現した「もうひとつの出会い」~神田香織さんと李政美さんの共演~

リポート 大場 亮(オルタナプロジェクト プロデューサー)

神田香織さんの講談を、ライブハウスで!と思い立ったのは2014年の秋ころだった。それから当日までの間、
この思いは途切れることがなかった。なにせ神田さんをいろいろな集会の場でお見かけしていただけで、
肝心の講談というものを一度も体験したことがなかったにもかかわらず、なぜこの思いつきが揺らがなかったのかは
不明だが、なにせ「もうひとつの出会い」を求め、本企画は出発した。

さてそうはいうものの神田さんに何か特別なルートがあったわけではなく、とりあえずプロフィールから勉強してゆくことに。
そこで神田さんが2001年、地元福島から参院選挙に出馬されたことを知る。結果は次点で当選ならずであったが、11万票という大量得票で、まさに獅子奮迅の選挙であったようだ。ここでその時の選挙の推薦母体が社民党であった事がわかった。
私 は普段の仕事でフジロックフェスティバルの報道の仕事を通じて社民党の機関紙「社会新報」のMさんとは10年来会場でお会いしていた。早速お話したとこ ろ、今も近しい関係にあるということで、Mさんにコーディネートをお願いすることに。その後実際には社民党の杉並区議である市来とも子さんを通じて、神田 さんに出演依頼をしていただいたところ、日程によってはご出演いただけるとのこと。

やった!ここから神田さんとの直接のやり取りが続くの だが、せっかくライブハウスで演るのだから、音楽の演奏、イメージでは女性ボーカルとの共演ができないだろうか?と考えていた。イメージがなかったわけで はないが、「共演」である以上ご本人に相談するのが一番と、思い切って神田さんに相談したところ、何と演目の挿入歌を歌っている方がいて、生の共演は初め てであるという。
それが李政美さんだったわけだ。私にとって李政美さんは、むかーしワンコリアなど日韓の運動の中で印象深いミュージシャンであった。なにせ「演目の挿入歌」というこれ以上ない「共演」のお相手だ。ぜひ!ということで神田さんにご連絡をお願いしてしまうことにした。

会 場との日程調整を経て、こちらも決着。思えばvol.1のモモナシさんとリクルマイさん、vol.2の大工哲弘さんとジンタらムータの皆さんも、長年にわ たる親しい関係であったにもかかわらず、それぞれステージでのツーマンは当企画が初めてであった。またしても実現した私の中での快挙!
企画はさらに趣旨を強調すべく、緑の党所属郡山市議のへびいし郁子さんのトーク参加をゲットし、すでにてんこ盛り。
おまけにご紹介のお礼の代わりに当日の進行を市来さんにお願いしてしまった次第で、これですべての出演者が決まった!
終演時間を想定すると神田さんの講談のスタートは、皆さんが帰ろうかと思うくらいの21時スタートとなりそうだ。終演時間をみた神田さんに驚かれながらも、まさに初志貫徹!いや初志以上のワクワクを乗せて、一番大事なこと~チケット販売大作戦へと突入していったのだ。

当日の模様は皆さんの感想にお任せするとして、今回は本当にいろいろな出会いのラッキーが重なり、すばらしいライブが実現した。


ひとえに出演を応諾いただき、李政美さんとの「出会い」を実現していただいた神田さんに感謝。そして会場で出会った多くの方々にも!

オルタナミーティング~もうひとつの出会い~ これだからイベント企画はやめられない!と実感した感動の夜であった。

 

オルタナプロジェクト 大場

感想を頂きました

宮嶋隆行さん

李政美さんの「ああ福島」についての「迷いながら歌っている」との言葉に感動しました。はっきりとは言い切れないことを感じているんだ。また被災者の中にはいろんな思いを抱いている人がいる、と。胸に響きました。神田さんの講談は、講談を聴くのが初めてでしたので、どうかなと思っていましたが、表情、声、すごい迫力でした。地震と原発事故が起こった時の緊張を思い出しました。
こういう仕事に関わっているから、僕は福島のことを忘れてはいない…と思っていたような気がします。
実際は、かなり僕の気持も風化していたんだと思いました。油断といいますか、驕っていました。しかし福島の人は風化などすることはない…。

このギャップ。福島のひとたちを想像しました。いろんな語られていない現実、福島の人の本当の気持ちをうかがうことができました。

蛇石郁子さん(郡山市議会議員)
神田香織さん、李政美さんのライブ「3.11から4年 福島を忘れない」に参加させて頂き本当にありがとうございました。ジョンミさんの澄んだ歌声を聴く度に、福島を心から大切に想って下さっていることが深く伝わってきます。福島現地に住み原発震災から4年を経て、疲れ切った心と身体がずんずんと癒やされ元気になれる私がいました。魂がこもった歌の素晴らしさに会場のみなさまと共に堪能できました。神田さんの講談もまた素晴らしかったです。子を想い放射能を避け、避難せざるを得ない母親の悲しみ、苦しみ、怒り、葛藤など余すことなく伝えきっていました。原発がもたらす悲劇をもう二度と起こすまいと会場の雰囲気が一つになったような気が致しました。福島を忘れず、この企画をして下さったみなさまに心から感謝しています。NONUKES!

加藤  真さん(GRAIN/高円寺ライブレストランオーナー)

以前に「はだしのゲン」をお聴きした注目の講談師・神田香織さん。間違いなく、おかしな方向に突き進んでいるこの国を変えるためにも、関心を高め、深く長く持ち続けていこうと思う福島、東北の今をより知ろうと「ふくしまの祈りーある母子避難の声」を拝聴。先日見たばかりの映画「小さき声のカノン」(鎌仲ひとみ監督)の福島若い母親たちが苦悩しながらも希望を見出そうとする姿とも重なる熱演でした。
間に挿入された李政美さんの歌「ああ福島」(キーボード伴奏、竹田裕美子さん)がより一層心に響き渡ります。さすがに、いわき出身で人々に寄り添い、積極的に今の愚かな政治、行政などに振り回される人々の側に立ち発言されているハートと講談師としての実力が相まった香織さん。
決してあきらめることなく、しぶとく現実を変えていく、その思いを聴くものに運んだ、力強くも繊細な心も宿した「生きた」講談でした。

渡辺隆子さん

李政美さんのせつない歌声、神田さんの説得力のある講談、本当に素晴らしいお二人に感動しました。今も変わっていない福島の現状。心がいたみます。これを機会にもっと福島と繋がって行きたい、そう思いました

 

ayumi uchiyanagiさん
ライブ、トーク、講談と盛りだくさんでしたが、それぞれとても面白かったし、あっという間でした。講談という形態、初めて聞きましたが、これは多くの方に聞いてほしい!と思いました

 

佐藤秀明さん
福島を結ぶ、すばらしい企画を作ってくれた大場さんに感謝します。私にとっても念願の顔合わせでした。オルタナの新しい地平が、講談と歌のコラボで始まりました。ますます楽しみなオルタナミーティングです。

 

オルタナミーティングvol.4 2014.12.24(wed)  阿佐ヶ谷ロフトA

出演: 山崎ハコ

40年目のクリスマスイブ
山崎ハコさんがデビューをして40周年を向かえた。


今年は、ハコさんにとって大きな飛躍の年になったと言えるのではないかと思う。LP版がCDとなって続々と再販されたこと、またハコさんプロデュースのハ・コ・で・すの発売、最後にはアルバム歌っ子。歌っ子の中の全曲はアルバム縁と同じ山形で作られたが、レコーディング時期になり声が出ないアクシデントを乗り越えて収録をされた。なんと盛りだくさんの一年であったことでしょうか?12月24日、この日のライブでも、また来年もやったるぞ!という意気込みを私たちに見せつけてくれた。こうなるともう、とことんファンもついていきますぞ!という気になる!!いいぞっハコちゃん!そ して、ステージ上でのハコさんが大きな目とクチパクで安田さんに合図をおくる姿を客席から眺め、会場いっぱいに温かい空気を感じさせてくれた。それにして も、安田さんのギターにはうっとりさせられる。いつだったかのラジオ放送で、ギターが目立ってはいけないと安田さんがおっしゃっていたが、目立つというの でもなく、歌を引き立たせる力あふれる音色イブライブでのセットリストは、、、。子守唄、白い花、水車の都など、次回もライブに足を運んで多くの人に楽しんでもらいたいと願う。ライブでどの曲をやってもらいたいとか、それぞれにファンの思いは様々ですが、時間内に新しい一曲を歌うためには、これまでのライブで歌っていた一曲を削ることになる。それゆえに、次回のライブでは何をやってくれるのだろうか?と毎度ながらわくわくが止まらない。さて、ハコさん歌のジャンルはなんでしょうか?と聞かれれば、それはフォークソング?いいえ、ここは、やはり「山崎ハコ」という歌のジャンルを作るべきでしょう。何にも収まりきらないハコさんの歌を、のびのびと来年も聴き続けたい!とファンとしては切に願います。おおいに来年のライブに期待しています!!!最後に、素敵なイブの夜をありがとうございました。

2014年12月24日  ハコさんファンのひとり

オルタナミーティングvol.3 2014.11.15(sat)  阿佐ヶ谷ロフトA

出演: 友川カズキ 及位光矢

オルタナミーティングvol.2 2014.10.6(mon)  阿佐ヶ谷ロフトA

〜沖縄からのメッセージ海は語り 風は唄う〜

出演: 大工哲弘  ジンタらムータ

撮影 佐藤秀明

リポート 佐藤 真

会場が埋まり、司会の言葉に続き「ジンタらムータ」の演奏が始まった。

いつもの様に明治時代のジンタとはかくあったかと思いを馳せられる、ロマンチシズムあふれる演奏が繰り広げられる。主旋律を担当するクラリネットのふくよかな響き。時に軽やかに、時に鼓舞するかの様にリズムを刻むチンドン。低く重いのに弾む様に鳴るチューバのベース。さらにトランペット、ギターと渾然一体となり「こんな曲はいかが」と音楽の百貨店は次々に品を出してくる。

そして先頃ソロライブを行ったこぐれみわぞう嬢がブレヒトを歌う。ナチスに追われながらも劇作を続けたブレヒト。その歌が戦前の様相を帯び始めたこの日本に響く意味は大きい。

やがて40年の時を経て、チリから日本に引き継がれた希望の歌「平和に生きる権利」が歌われる。いつもならば大団円の歌であるが、今夜は次に控える御大のイントロデュースの様にも聞こえた。

 

休憩をはさみ、みわぞう嬢デザインのTシャツや、米軍ヘリパッド建設と戦い続ける沖縄・高江を応援するグッズの紹介が行なわれ、いよいよ八重山の、沖縄民謡のレジェンド「大工哲弘」さんが登場。

ひとりステージ中央に座り、三線にのせて八重山・沖縄の民謡、はては生前深い親交のあった故高田渡氏の歌も唄う。「今夜は曲目決めて無いんだよね」などと言いながら、軽妙洒脱なトークを交えつつ、大工節で会場を魅了して行く。

会場が大工節に酔いしれる中、TBS「報道特集」キャスターを務める金平茂紀さんがステージに迎えられる。

本来金平さんとは別会場で行なわれる予定だったトークイベントとネット中継で結び、そこでの対談予定だったけれど、台風の影響でトークイベントが中止となった為、急遽ステージでの対談となったのだ。

大工さんと金平さんの親交は筑紫哲也氏がキャスターを務めていた頃の「NEWS23」に遡る。そこで大工さんは沖縄返還運動の歌として唄われた「沖縄を返せ」を「沖縄へ返せ」と歌詞を変えて唄った。これによって一時は歴史の一片となり、忘れられていた歌が今の歌へと蘇った。未だ沖縄に返されていないものはあまりにも多いのだ。

 

金平さんとのトークを受けて「沖縄を返せ」が歌われ、ジンタらムータのメンバーがステージに呼ばれる。ジンタらムータのリーダー大熊ワタルさんと大工さんの付き合いも長いものだそうだ。そんな大熊さんのトークに「君も沢山しゃべれる様になったね」と大工さんが目を細める。

さあこれからは大工哲弘&ジンタらムータの祭りの始まりである。

ふたたび「平和に生きる権利」「沖縄を返せ」そして竹富の民謡「あさどやゆんた」そしてカチャーシーまで、これぞオルタナミーティングの真骨頂、沖縄風に言えばチャンプルーなグルーブが会場を包む。その時トークイベントで対談予定だった琉球新報の島さんに手を引かれ、金平さんもステージ前に踊り出た。まるで会場全員の思いを表すような満面の笑顔で。

感想を頂きました

八重山民謡の第一人者・大工哲弘さんとプロテストソングの宝箱・

ジンタらムータが夢の共演!!全ての歌に熱がこもった素晴らしいライブでした。当時はあいにくの台風でしたが、そのお蔭?で元TBSディレクターの金平さんも参加。かの名曲「沖縄を返せ」が実は必ずしも沖縄の人目線で作詞されたものでは無かったことを知りました。その歌を大工さんが「沖縄へ返せ」と歌ったことで、初めてて沖縄の人が屈託なく唄える曲に進化したとのこと。深い話です。そして、フィナーレは観客席総立ちで「かちゃーしー」を踊る展開に!!台風を吹き飛ばす熱い一夜でした。

やはり音楽という媒体を通すことによって、人ははるかに容易に集まることができ、想いを同じくすることができます。理由はもちろん「楽しい」から。音楽とは、歴史を鑑みてもその重要性は疑いようもなく、今のこの日本の現状を打破するためには必要となる力だと思います。まさに音楽をもとに集い想いを共にする、オルタナミーティング。続けていきましょう!

仕事や家事、とりあえず目の前のことをこなしていく日常。

久しぶりに行ったライブで、何度か泣きそうになった。

それは単に「音楽の力」というわけではなくて、音楽に込められた心、魂が響いたんだと思っている。

ライブを聴いて、買わずにいられなかったCDが日常を送る励ましになっている。参加できて良かった。ありがとうございました。

 三線界のレジェンド大工さんとお世話になっているジンタらムータさんの演奏、TBS「報道特集」キャスター金平さんのトークと楽しいVol.2でした。演奏のあとの打ち上げでは、知り合いが増え、有意義な時間を過ごすことができました。踊ったり談笑したり、この様な楽しい時間を共有することが、個人の成長にも、党の発展にも大切だと思っています。このような場を設けてくれた大場さんに感謝です。

沖縄ラブだけど、沖縄民謡には精通していない私にも、生の三線の音、大工哲弘さんの声が滲みました。

オルタナミーティングvol.1 2014.03.16(sun) 阿佐ヶ谷ロフトA

~3.11から3年 東北を忘れない~

出演: 桃梨  Likkle Mia & The K

撮影 佐藤秀明

リポート 長谷川平和 

音楽にジャンルは数多くあるけれど、『オルタナティヴ・ ミュージック』というジャンルにふれることができたのは今回が初めてだった。その名もズバリ「オルタナミーティング vol.1 ~もう一つの出会い」で、阿佐ヶ谷のロフトも初めての僕にとっては、まさに「もう一つの出会い」でした。出演したのはリクルマイと桃梨という、どちらも男 女ペアのミュージシャンで、災害の風化が心配される中、地道に被災地での活動を続け、メッセージを発信し続けるアーティストだ。緑の党会員発イベント第一 弾でもあるその夜の阿佐ヶ谷ロフトのライブは、まさに「オルタナティブな雰囲気」でした。 僕にとって抑圧する体制や権力に対抗する音楽といえばロックだったが、レゲエの世界では「バビロンシステム」と呼ばれる。僕はリクルマイの音楽を知ってい たわけではないのだが、マイさんの音楽には、震災と現在の権力機構に対する憤りがあり、彼らの発信するメッセージがダイレクトに心に響いてきた。もうロッ クを聞かなくなってから久しいが、音楽のもつメッセージの多様性に改めて感動した。 桃梨も、震災以降毎月被災地を訪問しながら演奏活動をし、新品のTシャツを届ける活動もしているそうだ。報道もされず、支援も十分に行き届いていない避難 所は数多い。桃梨はそんな避難所にもかけつけて音楽をプレゼントしているというが、実際に継続させるには並々ならぬ努力が必要だ。ライブでは、JIGEN のテナーベースが最高だった。ベースとボーカルのコンビは初めて見たのだが、昔バンドに憧れた時代、よく聞いたビンビン響く「ベースの格好良さ」を思う存 分楽しめた。 今回のライブの極めつけはリクルマイと桃梨のスペシャルセッションだ。エッジの効いた二人の女性ボーカルと、彼女たちをあたたかく支える雰囲気のギターと ベースの男性パートナー。雰囲気も何となく似ているのだが、これまで不思議と共演することがなかった2組のアーティスト。お互いのもつ音楽性の相性がとて も良く、僕のようにどちらのアーティストも知らなかった者にとっても「夢の共演」であり、被災地をめぐる活動には様々ある中で、「東北を忘れない」を合言 葉に心が一つになれることへの示してくれたライブだった。

オルタナミーティングVol.1たくさんのご来場ありがとうございました!
お陰様で素晴らしいひとときとなりました。
桃梨さんとの共演、夢のようでした。
デュオとしてThe Kも私も彼らからたくさんの刺激を受けました。
再演を心待ちしつつ私たちもさらに腕に磨きをかけたいと!
そしてイベント主催の大場さんに大感謝を。
企画、宣伝、司会までご尽力いただきました!
関わった全ての皆さんに心より感謝です。       

リクルマイ

 昨夜の阿佐ヶ谷LOFT AでのオルタナミーティングVol.1
念願の競演&共演、リクルマイ&THE Kさんとの2マン、彼女等の素敵な音世界、

沢山のお集まりの皆さんの熱気に包まれ、モモナシも高らかに演奏させていただきました*\(^o^)/*
この場を企画して下さった大場さん、マイちゃん、Kさん、お集まりの皆さん、本当にありがとうございました!!
この3年で出来るようになったこと。。。
仮設住宅での訪問演奏のパフォーマンスの中、少し足が高く上がるとお母さん達の歓声が、少し高くジャンプすると子供達も一緒に果敢にジャンプ♪喜んでもらえ。。る!?

それならば!と改めての肉体改造〜(笑)   

モモナシ  上村 美保子

感想を頂きました

今回、オルタナ・ミーティングに参加して思ったことは、 ミュージシャンの皆さんと聴き手の私たちが「楽しもう」

と いう点で一致できたということです。 もちろん、イベントの主旨としては、<被災者支援>というテーマが掲げられてはいますが、そもそも、そのイベント自体が盛り上がるものでなければ目的を達 成するための追い風にもならないわけであり、何よりもまず私たちが楽しむことができないのであればそのやり方自体を再考する必要が出てきます。 従って、今回のイベントが成功した鍵は、あの場にいたひとりひとり全員が自然体で音楽に乗れたという点が一番大きかったと思います。また、その様な雰囲気 と音楽を奏でた「桃梨」「LIKKLEMAI&THE K」の皆さんの力量があってこそ成り立つ空間であったことは言うまでもありません。

本当に素晴らしいハートフルなライブとトークでした!
舞台と客席が一体となっての熱気あふれる盛り上がり、こころから楽しめた時間でした。

Tシャツプロジェクト、漁師さんに小舟を送る活動など地道に息の長い支援を続けられているということにも感動しました。
緑色に満ちたプロジェクト大成功ですね!
大場さんはじめ担当者の方々のご尽力に深くお礼申し上げます。

たくさんの方にきていただいて、内容も濃くて、最高でしたね!

マイちゃんが話してくれた『単なる反原発運動ではなく、被災地に寄り添った音楽も含めた活動をしていきたい』という言葉が胸にしみるイベントでした。本当にありがとうございました&お疲れさまでした。

楽しい時間を過ごすことができました。音楽の切り口で、政治に関心を持つ人が増えていくことを期待しています。

Likkle Mai&The Kさんの伸びやかで美しい歌声と優しいギター! 桃梨さんの優しい気持ちに軽快な歌声と素晴らしいテクニックのベー ス!トークセッションも素晴らしかったです!現場を見ている方々のお話は説得力がありましたし、考え深いものがありました。トークイベントだけの日があっ てもいい位に感じてしまいました^ ^ こうしてがんばっている人達を応援出来る上に、自分も楽しめるだなんて、なんて素敵な企画だろうと思いました。

 本当に参加してよかったです! スタッフの皆様のスムーズな進行のお陰で、音楽の感動が一瞬も薄れる事無く最後まで過ごせました。ありがとうございました! 楽しすぎて危うく終電逃す所でした(*^m^*) ありがとうございました(≧∇≦) また次回も参加したいと思います!

リクルマイと桃梨、偶然なんだろうけどすごくよく似た感じのグループ。フォークとレゲエがクロスオーバーしてとてもいい感じです。

軽く入って行けて、気持ち良くノリノリでした

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